The Difference Engine log
卯月鮎による、ゲームや本の紹介と仕事の話などです。
『Limbo』を遊ぶ
 Limbo、リンボというと、ムアコック作品おなじみの「忘却界(リンボ)」とか、『神曲』にも登場する、赤子や未洗礼者が送られる辺獄とか……。ファンタジーファンとしては聞いただけで想像力が刺激される単語のひとつ。地獄のようで地獄ではない……曖昧な境界線にこそ幻想は生まれると思うので。

 その「リンボ」らしき世界を舞台にしたゲームがずばり『LIMBO』。モノトーンのビジュアルがセンスを感じさせる、横スクロールのアクションアドベンチャーだ(Xbox Liveアーケードで7月に配信開始)。

LIMBO


 影絵のような世界の中で、少年が妹(姉?)を探してさまよい歩く。文字情報やBGMは一切なく、ステージには環境音だけが流れる。

 映像は美しいが中身は悪意と殺意に満ちていて、生理的な嫌悪感で背筋がゾワゾワする。初手から、吊されてハエがたかったしかばねを使った謎解きにはイヤな気持ちになったし、トラバサミに引っかかって少年の首がゴロンとしたときには、何事かと思った(「ゴア表現」はオプションで有無を設定できる)。でも、あまりに謎めいた世界観に吸い込まれる。

 開発はデンマーク・コペンハーゲンにあるインディーズ系制作会社、Playdead。これが初作品となる。ハムレットの国なら陰鬱なのも仕方がないか?

 合う合わないがあるのでまずは体験版を。