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卯月鮎による、ゲームや本の紹介と仕事の話などです。
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『オリクスとクレイク』からの派生(2)
 悲しい恋の物語をもっと読みたいならブッカー賞(英連邦あるいはアイルランド国籍の作者により、英語で書かれた長編小説が対象)を2000年に受賞した『昏(くら)き目の暗殺者』。

 語り手のアイリスは富裕な工場主の妻。彼女は回想する。若くして死んだ妹のローラは、本当に事故死だったのか……。ハメット賞(国際推理作家協会・北米支部が主催する文学賞)も受賞していて、ミステリー的な読みも可能な作品。

昏き目の暗殺者
マーガレット アトウッド Margaret Atwood
4152083875


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『オリクスとクレイク』からの派生(1)
 『オリクスとクレイク』でマーガレット・アトウッドにハマった方に、他の作品をさらっと紹介。詳しい内容はまた改めて。

 『オリクスとクレイク』の終末的な世界観が気に入ったなら、映画化もされた彼女の初期の代表作『侍女の物語』がお勧め。方向性が似ている

 抑圧的な管理社会と化した近未来のアメリカで、子を産むだけの存在「侍女」となった女性オブフレッドの生活を描く。淡々とした語り口が恐怖心を刺激する。

侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)
マーガレット アトウッド Margaret Atwood
4151200118

「SFマガジン」2011年4月号
 ファンタジー系ライトノベル書評を連載している「SFマガジン」の2011年4月号が発売されました。
六塚光『ブラッド・スパート』
上総朋大『カナクのキセキ1』
犬村小六『とある飛空士への恋歌5』
などを取り上げています。

S-Fマガジン 2011年 04月号 [雑誌]
B004N0HGA0


『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』
 海外でスマッシュヒットし、日本で1月に発売された『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』が楽しい。「パン」「ロープ」「ブルドーザー」……自由に書いた単語が具現化してステージに出現するという仕掛けのアドベンチャーなのだが、登録されている単語が豊富でなんでも出せそうな勢いだ(といっても海外ゲームだけにあるだろうと思った単語がなかったり、逆にあったり……)。

 『ラブプラス』の愛花も出現! と話題だが(海外ではワーナー・ブラザースが発売元だったが、日本語版はKONAMI)、ファンタジー好きとしては、「ウィルオウィスプ」や「ショゴス」が呼び出せて歓喜。そしてバトル。ほかにもいろいろ隠されていそうだ。

 作り手とプレイヤーがゲームを介してコミュニケーションする。どこか懐かしい、昔ながらの感覚が味わえる。

ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート
B004AYEB0C


「オトナラノベ」発売
 今日、洋泉社からオトナのためのライトノベルを紹介するブックガイド「オトナラノベ」が発売されました。ほんのちょっとだけお手伝いしています。

別冊オトナアニメ オトナラノベ (洋泉社MOOK)
4862486843

マトリョーシカの大冒険『STACKING』
 海外ゲームといえばFPSというイメージが強いが、オシャレで可愛いゲームも存在する。『STACKING』は、アメリカのDouble Fine Productionsが作った、マトリョーシカがモチーフのアドベンチャー。自分より1サイズ大きなマトリョーシカを見つけ、パカッとハマる。音楽といいビジュアルといい、レトロな雰囲気がエレガント。マトリョーシカ、確かにそもそもゲーム的だ。

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『SFが読みたい!』が発売されました
 『SFが読みたい! 2011年版』が発売されました。ライトノベルの「伝奇アクション&異世界ファンタジイ」の総括の記事を書いています。

SFが読みたい!〈2011年版〉発表!ベストSF2010「国内篇・海外篇」
SFマガジン編集部
4152091916

ティム・パワーズの新刊
 ティム・パワーズの翻訳が久々に出る。どうやらこの5月に公開される『パイレーツ・オブ・カリビアン』第4弾『生命の泉』の原案に『幻影の航海』(91年/ハヤカワ文庫FT)が選ばれたことがきっかけらしい。

『生命の泉』(bk1)

 映画公式サイトの予告編を見ると、確かにジャック船長とゾンビぞろぞろの『幻影の航海』の世界観が融合している。相性はかなり良さそうだなあと。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(公式サイト)

 ティム・パワーズ好きとしては、これがヒットして世界幻想文学大賞受賞作のLast CallDeclareもどこかが訳してくれることを期待している。
『オリクスとクレイク』
 カナダを代表する作家、マーガレット・アトウッド。アトウッドは『侍女の物語』以来、好きでずっと追いかけている。もうかれこれ20年になるか……。

 『オリクスとクレイク』はアトウッドが最近取り組んでいる終末世界ものの三部作『マッドアダム』の第一部。

 抽象的な概念を持たないよう造られた“無垢な”新人類に、神話を創って聞かせる生き残った男。悲しみ、復讐、空虚さ。言葉とは何か、これも大きなテーマのひとつだろう。

 語り手は蛇なのか、それともアダムなのか……。いや、デミウルゴスか。表紙に使われたヒエロニムス・ボスの「悦楽の園」も意味深だ。

オリクスとクレイク
マーガレット・アトウッド Margaret Atwood 畔柳 和代
4152091819

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